2019/8/12

介護について

介護について
 
 介護は人間の究極の場面ではないかと思う。病院にいる様々な症状の方がより程度が重いと見えるのかもしれない。しかし、この二つには大きな違いがある。それは病院にいる病気の方々は医師、看護師、家族と病院という閉鎖的な環境であるが、その方のために連携をしている環境の中にいる。それは、介護の場合も同じであるかもしれない。介護士、看護婦、医師という連携のなかに介護施設にいる方々もいる。ではなぜ、と思われるかもしれない。
 
 それは、病院は患者の病気を治す場所であり、最後に看取るところでもある。介護施設はある意味、何をするところなのか分からない混沌とした場所のように思える。
なぜなら、事業主体は民間であり、事業を対象として介護を行っているからである。「混沌」とはなにか、介護施設には施設として何をなすべきかの内容は決まっている。しかし、現在の介護施設には不思議な場所に見える。
 
 それは、経済の論理「貧民かどうか」で場所が異なる。私も、今であれば、どこの施設に入ることができるだろうかと思えば、特養、老健、ケアハウス、ぐらいしか入れないかもしれない。有料老人ホームなど夢のまた夢だろう。すると有料老人ホームはお金がある人の住処となっている。そこは、国が決めた介護の度合いを無視した、お金が有ればそれこそ、歌い文句にもしているホテルのような環境で住処を持つことができる。どのような介護度合いでもだ。そこで働く介護士、ヘルパーたちはその選ばれたお金持ちの滅私奉公のような働きをしなければならない。それでいいのか?