2024/3/19

変わりゆく京都: 歴史を守れない私たち

 ああ、京都よ、どうしてこんなに変わってしまったのか。かつての街並みが、今や新築ビルの影に怯えている。あの戦国時代さえも生き抜いた町家たちが、現代のコンクリートジャングルには勝てなかったらしい。さて、観光客に愛される京都ですが、愛の重さに耐えかねて崩れてしまうのは、いささか滑稽な話ではありませんか?
 
 外国人観光客の数が増えるたび、ドル札とウォン硬貨が空から降ってくる夢を見る地元の人もいるでしょう。でも、お金は京都の古びた魅力を取り戻せません。昔ながらの木造家屋に変わるのは、シャレたカフェや土産物屋ばかり。古都の風情を感じるどころか、肩を寄せ合う観光客でごった返し、ローカルはおろか、地面の石畳さえも見えなくなりました。
私たちはこう言います。「京都を愛するなら、京都を守れ!」と。でも、お金を稼ぐために京都を売り渡している現状を見ると、愛とは一体どのようなものなのでしょう? 愛すべき京都の町並みを、昔の写真でしか見られない日が来るかもしれませんね。
 
 外国からの観光客が急増していますが、彼らが京都で買っているのは、ただの「経験」ではなく、私たちの「過去」です。そして、私たちはそれを簡単に売り渡してしまっているのです。彼らがお土産として持ち帰るのは、京都の精神ではなく、安っぽいレプリカだけ。さて、本物の京都はどこに行ったのでしょうか? お金をかざすたびに色褪せていくようです。
では、皆さん、本物の京都を守るために立ち上がる準備はできていますか? それとも、褪せていく過去にしがみつきながら、未来を他人任せにしてしまうのでしょうか。このままでは、京都はただのファサードで、心を失った美しい壁だけが残ることでしょう。そうなって初めて、私たちは失ったものの大きさに気づくのかもしれません。それでは遅いというものではないでしょうか。