2019/9/4

外国人技能実習生職場7割で法令違反・広島

外国人技能実習生職場7割で法令違反・広島

広島労働局は、県内の外国人技能実習生が働く職場のおよそ7割で、労働関係の法令違反があったと発表しました。


 広島労働局が、外国人技能実習生を雇用する県内549の事業所を去年、監督指導したところ、68.1%にあたる374か所で違反がありました。

 安全措置を講じていないなどの違反が24.8%と最も多く、これに労働時間や衛生基準の違反が続きます。

 業種別では、自動車や鉄道の部品メーカーや造船所など、輸送用機械の製造業が132か所、金属製品の製造業が49か所でした。

 違反のある事業所の割合は過去3年間、ほぼ70%で、改善が進んでいません。

 広島労働局では、「外国人技能実習生は増えており、事業主に法令の順守と周知を徹底したい」と話しています。

 県内の外国人技能実習生は、1万5354人と全国3位の数(去年10月)となっています。[2019.8.31 12:08]

 

 ところで、技能実習生について、とりあげていると、法令違反の言葉が散乱する。

この事案も、ⅰ)安全措置を講じていないなどの違反が24.8%と最も多く、

     ⅱ)これに労働時間や衛生基準の違反

と上げられているが、企業側に問題があるケースです。この原因は、このブログではたびたび取り上げているが、受け入れる側の準備不足ではないか思います。特に、中小・零細企業ではなかなか準備が覚束ないことが多いのではないか。それは、企業体として、1外国人を雇うことは、1人生を関わることぐらい思わなければ、難しいのではないでしょうか。

なぜならば、その職場が同じ国の人間がいれば、まだ救われるでしょうが、他国であれば、意思の疎通など、同じ外国人であっても大いに齟齬があるのではないでしょうか。

働く時間は8時間であっても、他国の日本に16時間の残時間をどのように使うか、その点まで、企業側は管理できる準備ができなければ、いくら外国人が労働者として数のうえでは満たされていても、同じことを繰り返すように思えてならない。

そのようなことまでを考えるのが、外国人雇用であると思います。国は企画立案ではなく、実際的な対応をしなければ、笊から水が滴り落ちるように、我々にはそんなに無理をしてまでと思うことを実行する者として考え、実施することが必要であろう。

それとともに、人間が働くということ、このことについていつか述べてみたいと思います。