2019/9/8

技能実習生に必須外業務させる 日立製作所に改善命令

*技能実習生に必須外業務させる 日立製作所に改善命令
 
<論点>
①日立製作所(東京都千代田区)に対し、技能実習生に実習計画の必須業務と異なる業務
→技能実習適正化法に基づく改善命令を出した。
 
②日立は山口県の笠戸事業所で、配電盤や制御盤など電気機器の組み立てを学ぶ計画だったフィリピン人技能実習生約40人に、新幹線車両の窓枠のはめ込み作業などをさせていた。
 
③法令違反は、受け入れ企業などを監督する認可法人「外国人技能実習機構」による昨年の実地調査で発覚。
 
④日立の広報担当者は「今回の改善命令の内容はすでに改善しているが、改めて行政処分を真摯(しんし)に受け止め、法令順守を徹底する」とコメント
 
<ポイント>
・必須業務と異なる業務
ex 必須業務:配電盤や制御盤など電気機器の組み立てを学ぶ計画
    異なる業務:新幹線車両の窓枠のはめ込み作業
この違いは、どうでしょうか。日本人の作業員であれば、なんの疑問もなく行うのではないでしょうか。なぜなら。その工場が新幹線に関連する機器等の組み立てを行う場所だとすると、
会社側から手伝ってよと上司から言われると、日本人であればなんら問題ないでしょうし、
いままで、日本人がこの作業を行うにあたってなんらトラブルはなかったと思います。
これはどうしてでしょうか。
 
受け入れ企業などを監督する認可法人「外国人技能実習機構」による昨年の実地調査で発覚だそうですが、実地になぜ調査機会となったのでしょうか。
外国人は、働きに来ていますが、情報は先進国以上のネットワークでつながれています。
そこには、様々な人々が経由しています。とくに、その中でリーダーの人は様々な立場の人々とネットワークをもっています。また、日本人でそのようなトラブルの窓口的な団体もあるでしょう。企業の人々、特にホワイト職ではなく、ブルー的な職(作業服を着るという意味で)ではまだまだ、日本人を対象とした登録型派遣などの日雇いでも常時起こっていることです。
日本人は、雇用してやっている受け入れてやっているなど外国人(日本人の日雇いであれば日本人)をバカにしすぎです。
認可法人と言っても国の外郭団体です。大企業の日立が40人の必須業務くらいで、社会問題化するには、余程の力学があったように思います。
外国人の情報を馬鹿にしていけません。日本人以上に自分の身を守るために必死だと思います。
 
・外国人に働きたくない国ランキングで33カ国中32位であったように
「賃金が安い」とどうように「ワークライフバランス」があげられていますが、
外国人の「ライフ」をもっと知る必要があります。
 
・広報は今回の改善命令の内容はすでに改善しているとコメントしています。
日立本社では規則命令等の改善はすぐに行うでしょう。
法令順守を徹底するとコメントしました。期待したいものです。
 
<記事参照>

技能実習生に必須外業務させる 日立製作所に改善命令 出入国在留管理庁
毎日新聞2019年9月6日 17時53分(最終更新 9月6日 17時53分)
https://mainichi.jp/articles/20190906/k00/00m/040/172000c

出入国在留管理庁と厚生労働省は6日、日立製作所(東京都千代田区)に対し、技能実習生に実習計画の必須業務と異なる業務をさせていたとして、技能実習適正化法に基づく改善命令を出した。

 同庁などによると、日立は山口県の笠戸事業所で、配電盤や制御盤など電気機器の組み立てを学ぶ計画だったフィリピン人技能実習生約40人に、新幹線車両の窓枠のはめ込み作業などをさせていた。

 法令違反は、受け入れ企業などを監督する認可法人「外国人技能実習機構」による昨年の実地調査で発覚。日立とグループ会社10社は同機構から改善勧告や改善指導を受けた。日立の広報担当者は「今回の改善命令の内容はすでに改善しているが、改めて行政処分を真摯(しんし)に受け止め、法令順守を徹底する」とコメントした。【村上尊一】