2024/3/4

「試験がやさしい!「・・・はいらない!」行政書士とは

「行政書士はいらない」「行政書士の試験はやさしい」これらのYOUtubeサムネを見て驚きました。全国5万上の先生方は深く傷ついているのではないかと思います。
好ましくない品のない「サムネ」で内容は見ませんでしたが、我々に対して根深い思いがある方だと思わざる負えませんでした。
 そこで、"一部の意見では、「行政書士はいらない」とされることがありますが、この見解にはどのような根拠があり、現代の行政手続きの文脈で考えた場合、行政書士の専門性はどのような価値を提供するのでしょうか?
また、「行政書士の国家試験はやさしい」という評価が存在しますが、この試験の実際の難易度と、行政書士として成功するために必要な資質やスキルや具体的に検討してみたい。さらに、行政書士の役割が現代の法的・行政的プロセスにおいてどのように進化しているのか、その専門職としての未来はあるのかについて"考えてみたいと思います。
 
「行政書士はいらない」という見解には、行政手続きの自動化やオンライン化が進んだ結果、個人でも簡単に申請が可能になっていることが一因として挙げられます。つまり、インターネットの普及により、行政手続きに関する情報が容易にアクセスできるため、自分で手続きを行うことがより簡単になりました。確かに、 一部の行政手続きがオンライン化され、よりユーザーフレンドリーになったため、専門家の介入が不要と感じるケースが増えています。さらに、 行政書士に支払う手数料を避け、経費節約を図りたいと考える個人や企業もいます。しかし、行政書士の専門性は、特に複雑な手続きや法律的な知識が求められる場面で、大きな価値を提供します。行政書士は手続きの正確な履行、リスクの回避、時間の節約など、クライアントに安心感と信頼性を提供する専門的なサービスを行っています。
 
「行政書士の試験はやさしい」という評価については、合格率や過去問題の傾向からくるものでしょうが、より具体的に見ますと、試験の難易度に関する個人的な評価か、一般的な認識を反映している可能性があります。行政書士試験の合格率が他の国家資格に比べて高いか、または試験内容が比較的理解しやすいと感じることが、この意見の背景にあるかもしれません。さらに、試験範囲が広いものの、必要とされる専門知識の深度が他の法律系国家試験に比べて浅いと感じられる場合があり、過去の試験問題が一定のパターンに従っていると感じ、対策が立てやすいと考えるかもしれません。
実際には法律、行政手続き、文書作成技術など幅広い知識が要求されるため、一概にやさしいとは言えないと思います。しかし、「やさしい」という評価は、各士業によって差別をしたいのでしょうか。現実問題として、日常のクライアントの会話から様々な相談を受けます、そのとき、各種の専門知識の習得に加え、コミュニケーション能力、課題解決能力、高い倫理観などが必要な場合が多いです。もっと入り口を狭くした方が入ってから楽だろうと思います。つまり、行政書士として実務に従事するためには、国家試験に合格するだけでなく、実務で求められる高度な専門知識と実践的なスキルが必要になることです。
 
行政書士の役割は、デジタル化やグローバル化の進展に伴い進化しています。彼らは従来の行政手続きのサポートに加え、データプライバシー保護、国際法務の支援、新たなビジネスモデルに対応するための法的サービスなど、新しいニーズに応えることが期待されています。すなわち、実務で求められる高度な専門知識と実践的なスキルがさらに多様な分野でその専門性を発揮し、法的サービスの提供者としての地位を確固たるものにするではないかと思います。能力のある方は、ご自分の専門分野で活躍されています。行政書士は時々「コスパがいい」と言われることがあります。実務の業務範囲の広さに「やっかみ」が生じることは、正しく、行政書士を広報していないセクションの問題だと思います。それに、現在の試験では合格してからの基礎学力がついていけないのではないかと思われます。本来、行政の専門家として魅力ある立場にいる専門家集団が、狭い範囲で既定業務しか視野が広がらない、それは、行政書士ほど、現在の経済、行政に深く入り込むことができる資格はないのではないかと思います。建設関係でも40兆円以上の経済規模を有し、その並む、専門分野は基礎学力を受験のように集中する時期に学ばなければ、登録してから学ぶでは遅いと思います。経済、外国人、IT、金融、農業など根幹分野での能力は登録してからでは遅すぎます。受験科目も実務で求められる高度な専門知識を理解し得る能力を図る試験であることが求められているのではないかと思います。
 
行政書士の仕事は多くの人々にとって価値のあるサービスを提供しており、社会における重要な役割を担っていると思わなければ品のない「サムネ」のようなことを平気で言われるのでしょう。今回の「サムネ」により改めて自分の実力のなさを顧み少しでも前進しようと気づかされました。「好ましくない品のない」「サムネ」さん有難うございました。